友子、無事に上陸したよ。
友子，我已經平安著陸
七日間の航海で、戦後の荒廃した土地にようやく立てたというのに、
海が懐かしいんだ。
七天的航行 我終於踩上戰後殘破的土地 卻開始思念海洋
海はどうして、希望と絶望の両端にあるんだ？
這海洋為何總是站在 希望和滅絕兩端?
これが最後の手紙だ。
這是我的最後一封信
後で出しに行くよ。
待會我就會把信寄出去
海に拒まれた僕たちの愛。
這容不下愛情的海洋
でも、思うだけなら許されるだろ？
至少還容得下相思吧！
友子、僕の思いを受け取っておくれ。
友子 我的相思你一定要收到
そうすれば、少しは僕を許すことができるだろ。
這樣你才會原諒我一點點
君は一生僕の心の中に居るよ。
我想我會把你放在我心裡一輩子
結婚して子供ができても、人生の重要な分岐点に来る度、
就算娶妻、生子 在人生重要的轉折點上
君の姿が浮かび上がる。
你的倩影仍會浮上心頭…
君は、静かに立っていた。
你安靜不動地站著
七月の激しい太陽のように、
それ以上直視する事は出来なかった。
你像七月的烈日，讓我不敢再多看你一眼
君はそんなにも静かに立っていた。
你站得如此安靜
冷静に努めた心が一瞬熱くなった。
我刻意冷靜的心，卻又頓時燃起
だけど、心の痛みを隠し、心の声を飲み込んだ。
我傷心 又不敢讓遺憾流露；我心裡嘀咕 嘴巴卻一聲不吭
僕は、知っている。
我知道
思慕という低俗な言葉が、太陽の下の影のように、
追えば逃げ、逃げれば追われ、一生・・・。
思念這庸俗的字眼，將如陽光下的黑影
我逃他追…我追他逃…終生…
友子、自分のやましさを最後の手紙に書いたよ。
友子 我將滿心的虧欠 寫在這最後一封信裡
君に会い、懺悔するかわりに。
而不向你當面懺悔
こうしなければ自分を許すことなど少しも出来なかった。
若不這樣做 我一點也沒辦法原諒我自己
本当にそうだと思えるまで、必死に思い込もう。
我會假裝…一直到自以為一切都是真的！
そして、君が永遠に幸せであることを祈っています。
然後… 祝你一生永遠幸福！
