つないだ両手の片方を
放せば抱きしめあえる
けれど取り残された胸は
深く傷つくよね
気付けばいつでもそばにいて
ふたりに守られていた
何ひとつ迷うこともなく
駆け抜けてきたのに
突然の告白に
嬉しいはずが揺れている
答えなら出てるのに
なぜか素直になれなくて
きっと彼はそれを
いつもの微笑で
自分のことのように
喜んでくれるでしょう
つないだ両手の温もりは
どちらも掛け替えなくて
けれど想いはカタチを変え
せつなく惑わせる
どんなに強がって見せても
自分に嘘はつけない
もし私なら、と思う度
息が苦しくなる
たわむれて、ケンカして
泣いて、笑って、励まして
友達の角度なら
ずっとこのまま居れるのに
もしあなたの言葉
笑い飛ばせたなら…
でもこの感情は
どうすることも出来ない
つないだ両手を放さずに
自分に嘘をついても
誰もそれを望みやしない
分かってはいるけど
たとえ彼を裏切ってでも
その腕に飛び込むのか
本当に正しいことだとは
まだ言い切れないんだ
つないだ両手の片方を
放せば抱きしめあえる
けれど取り残された胸は
深く傷つくよね
決して秤に掛けられない
選ぶことなど出来ない
恋と友情に挟まれて
こころが動けない
ごめん、頷けない…