約束した時間は、
みんなよりも早い朝
もうすぐベルが鳴る、
私のためのリムジン
すぐ後ろの指定席で
手をまわしギュッとしがみついたら
世界が滑り始める
自転車の背中、
風のカプセルに包み込まれる感覚
バスを追い越して、横道にそれる
ふたりの秘密のルート
ドキドキするのは下りの坂道、
ジェットコースターみたいに
加速する景色、まるで滑走路、
空へ羽ばたく気がした
たとえどんな時でも、
ぼくは君の側にいる
あの日の約束を、
いまも憶えているかな?
大人に近づくその度、
それぞれ道が見えてくるんだ
引き止められやしないよ
自転車の背中、
風のカプセルのせつない恋の間隔
ただ好きなだけじゃ永遠はない、と
かならず知る時が来る
自転車の背中、校舎の屋上、
フェンス越しのグラウンド、
すれ違う廊下、放課後の教室、
いつもそこにキミがいた
自転車の背中、
風のカプセルで
ふたり、ひとつになれたね
たとえ離れてもそれは変わらない、
これで終わりじゃないんだ
自転車の背中、校舎の屋上、
フェンス越しのグラウンド、
すれ違う廊下、放課後の教室、
すべてが想い出になる