哀しい景色がいつも一番奇麗に
心の深くに殘るのはどうして
躊躇う月影まだ沈みきれずに
夜の中に二人を閉じ迂めていた
さようなら今まで言葉に出來なくて
何度も貴方を傷つけたけれど
ここから一人で掃れる道だから
月の明るいうちに指を離して
夜明けに怯えてる賴りない未來を
眩しさと淚で迎えよう
一人で生まれて一人で生きられずに
二人に戶惑って泣くのはどうして
慰めたいとか 抱きしめていたいとか
奇麗なだけの心で生きて行けなくて
何度も振り向きながら
開く戾れない扉
明日へ續いてる最後の標
冬から春へ風が吹いて
やがて花が薰るように
繰り返す日々の中いつも
心よ笑き誇れ
押し寄せる黎明
月はもう見えない
ここから始めよう
今日と明日
さようなら見送る影がやがて白く
優しい時の中へ消えて行くまで…