かれこれ時も過ぎ去って
いつしか日々は絡まって
庭の木蓮咲く頃に
心のヒダが重なった
向かって右の手の甲の
火傷の跡が気になって
昔話に触れたのさ
雨のしとしと降る夜に
本当の君 本当の君 本当の君が好きさ
寝ぼけ眼で おはようと言う時の
本当の君が 僕は好きなんだ
十九二十歳と年をとり
華の都会の華は散り
携帯電話を川に投げ
行方知れずのヘリコプター
大きな荷物を肩に下げ
もう一度君がやってきた
ごめんなさいをする前に
差し歯をキラッと光らせて
本当の君 本当の君 本当の君に触れる
ボサボサの頭 我が儘な提案
本当の君が にっこり微笑んだ
本当の君 本当の君 本当の君が好きさ
寝ぼけ眼で おはようと言う時の
本当の君が 僕は好きなんだ