ただいちばん近くにいる
その人に愛されたくて
泣きたいのに楽しいふりするのは
案外簡単なことだね
悲しいのは慣れてないから
大切なことを見ないようにしてた
誰もかも 何もかも 失っても
君がいてくれたなら
それだけで良かったのに
この世界で
どうしていちばん愛しいものだけ
どうして手のひらをこぼれ落ちてゆくんだろう
素直な気持ちを話せない
不器用な誰かのために
涙や 体温や 笑顔は
きっとこの世にあるのかもしれない
岸辺から見えた君は
うつし絵みたいに似ていたんだよね
誰ひとり 何ひとつ 残らなくても
君がいてくれたから
それだけで安心だった
この世界で
それなのにちゃんと伝えられなくて
それなのにずっと一緒だと思っていたの
明日と昨日 順番がかわり
もしも今日の次が昨日なら
君にもういちど 会えるかな
教えて 私が探したものを
君が探したものを
二人が見つけた何かを
果てしない 広がるこの海のように
すべて受け容れたなら
許し合えるはずなのに
この世界で
自分が思うより深く愛されて
自分が思うより一人きりじゃないんだね