いつもと同じ一日が いつものように過ぎた時
心の中を吹き抜ける冷たい風は何だろう
青い春 白い秋
季節の間で
燃えつきた夏の日は琥珀の流木
あゝ首すじの色とともに
少年は男に姿変えてゆく
背中を濡らすひとすじの熱い命のときめきに
少女はそっと指をかみ それから無口になってゆく
青い春 白い秋
季節の間で
燃えつきた夏の日は琥珀の流木
あゝ黒髪の匂いとともに
少女は女に顔を変えてゆく
男と女になる前のほんのわずかの一瞬を
ゆらめく心でうけとめて二人はやがて巡りあう
青春のかがやきと
季節の間で
燃え尽きる若き日は琥珀の幻
あゝ美しき出逢いの様よ
あゝ美しき決別の様よ