街の子供の影を食べるという オバケエントツの黒いケムリ
胸に染み込んだ卑屈と無気力は ぼくらそのケムリを吸いすぎたせいさ
君は ぼくの街 こんな街 好きになってくれるかな…
ただ 暗闇に沈む ぼくの情熱と未来を
君が照らしてくれた 小さな恋という光
君が好きですと 消えそうな声で言った
遠く貨物船の汽笛 河原の夏の草の匂い
君と駅まで 河に沿って歩いた 地下鉄の階段 染める夕陽
改札のむこう 君が手を振ってる 白いノースリーブといつもの笑顔
やっぱり君のこと どうしようもないくらいに好きだよ
ただ とてつもなく広い 未来へのスタート地点で
ぼくは何も見つけられず 日々苛立ってばかり
暗闇を照らす 恋とか夢や希望を
君だけが受けとめてくれた
どこへも行けず 誰にもなれずに
この街でケムリになんかなりたくない
立ち向かうすべもない 未来という怪物
ひとつだけ確かなコト 君を思う気持ち
暗闇に伸びる 地下鉄の線路みたいに
ほんの少し先の闇へ 君と歩いていきたい