覚えてますか?
海岸沿いで ずっと隣にいてくれると
幸せにする、大丈夫だよと
抱き寄せながら言った
泣きたくてこらえ 人影に隠れすすり泣いた
ホームの隅…
広い肩にもたれて
2つの大きな手で温められると
なぜか子供の様に素直に甘えられた
今も思い出す 砂を蹴る2人の靴
慣れ親しんだ
九月(ながつき)の風 月光のもと 前を見据え
私の方からその手離した
平気だとうそをついて…
こんなに苦しく想うなら
丸ごと消え去ってしまえばいい…
1人 泣いてることに気付いて欲しくて
つい 喉をつまらせた
私の中で少し美しく描かれた
優しい微笑み 余計 涙が溢れた
あなたの香りを抱き
慈しみ愛された八月(はづき)の迷い夜
二筋道の手前
私は生きる意味をひたすら探した
遠くにあなたが見えた