冷淡な街の情景
深くなるその陰影
駅前に響く演説
帰る人の波は整然
立ち止まり俯く少年
路上にうずくまる老人
思わず逸らした視線
代わり映えしない背景
大人たちはやけに饒舌
進まない工事渋滞
彼女たちもどこか不機嫌
追い立てられる日々の焦燥
他人事のような喧噪
先送りされた懸案
消しても 捨てても
また 求め続ける性
時代は君の中で
少しずつ 動き始めている
気付いてるかい もうすでに
古いペンキは剥がれそうだ
答えは風に吹かれ
きっと 僕らを待ってた
誰に笑われたって
甘い戯言だって 謳ってよ 希望を 今
忘れてくあの光景
曖昧なままの真実
過去を顧みない現在
許しを乞うときだけ敬虔
生まれ落ちた事は偶然
さいごだけがいつも歴然
咲いても 枯れても
物を言えぬ 路傍の花
時代は廻り続け
あやまちを また繰り返すけど
信じていいかい ねぇ
いつか 本当に何か変わるって
答えは風に吹かれ
きっと 僕らを待っている
救いのない世界を 最低な昨日を
謳ってよ 未来はくるんだ
時代は君の中で ひとつずつ
創られてゆくんだろう
信じてくんだ ねぇ
いつか 本当に何か変わるまで
答えは胸の奥で
きっと とうに決まってた
素晴らしい世界へ
親愛なる明日へ 謳ってよ 希望のうた