ぼくはきっと あなたでもっと 華になる
きみはきっと あいつでずっと 丹念になる
ああ もうだめだよ 合わせる顔がないよ
夜はもっと 楽しくないと 朝になる
朝はきっと ぼくらをずっと 遠ざける
ああ もうだめかも
走る若者たちの日々 すぎるのさ
切れかけのライター
飲み干したサイダー
サングラス越しの曇り空
焼き立てのパンも
作りかけの曲も
愛らしくて困る
ぼくはきっと あの日をぎゅっと 抱き寄せる
きみはきっと あの日をずっと 忘れかける
どうだろう
落ち葉の予感を
見事に当てて
急ぎ足ですぎゆく夏の日も
みせかけ怒りも
結晶化した憂いも
消えて困る
ぼくはきっと あなたでぐっと
きみはきっと あいつでもっと
ぼくはきっと あの日をぎゅっと
きみはきっと あの日をずっと
ああもうだめだよ
走る若者たちの日々 すぎるのさ