月夜の蝉 ひと夏の命
耳障りな羽音を奏でて
期待はしない つもりでも誰かに
夢を見ては傷つく心を捨てたくて
誰も一人では愛せはしなくて
時をさまよう旅人
愛を探しても見つからないから
短い命を費やし AH また眠りにつくよ
誰も一人では生まれて来なくて
時の揺りかごに揺られ
心の行く方へ心が呼ぶ方へ
堰を切ったような恋しさ今
月夜の蝉たちが季節の終わり詠っている
月夜の蝉 はがれ落ちる日々
綺麗なほど愚かに愛しい
分かってたのに 壊れやすいものと
知ってたのにそれでも手を伸ばしてしまう
誰も一人では愛せはしなくて
時をさまよう旅人
夢を見た朝はとても切なくて
動けなくなって蒼い涙 静寂にひろがる
誰も一人では生まれて来なくて
時の揺りかごに揺られ
愛し合う意味も 愛在る別れも
針葉樹の深い森へ還る
月夜の蝉だけが知ってる 何処に消えてくのか
誰も一人では愛せはしなくて
時をさまよう旅人
愛を探しても見つからないから
短い命を費やし AH また眠りにつくよ
誰も一人では生まれて来なくて
時の揺りかごに揺られ
心の行く方へ心が呼ぶ方へ
堰を切ったような恋しさ今
月夜の蝉たちが季節の終わり詠っている