あたしのおうち 商店街の本屋の横
毎日 車と 変わらず たくさんの人たち流れる
気づけば ネコと呼ばれて自分がネコだって 気づいた
気づけば ネコ科の なんとかっていう種類に わけられてた
あたしを見て にゃーぁぉって言ってくる
バカじゃない?と言っても 通じなくて かわいいと一瞬のもてはやし
好きなトキでかけて 好きなトキに甘えて
精一杯 ただ 生きている 今 だからこそ
こんな暗い世界にも 小さな愛はたくさんある
いつだってそこにある 自分で見つけにいける距離
あたしのおうち 商店街の八百屋の隣
自分勝手な奴らが 毎日 ゴミを捨てる
火のついた たばこ 踏んで あたしの肉球は火傷
このやろうって言っても 通じなくて 冷たい眼差しで見てくる
好きなトキに泣いて 好きなトキに安らいで
シンプルなことだったはずが 難しかったりする
こんな悲しい世界でも 小さな愛はたくさんある
大きくなくていい ふくらんでゆく 赤い風船になる
涙は 涙の種のまま
咲かせてやろう。