シナトラが旧いラジオを不意に鳴らし
窓から桜の花びらは舞いこむ
宵闇は騒ぐ ゆきずりの恋人たちが
海の底に横たわる電線を真似るように
桜の闇の Night New York Night New York
甘く不吉な 夢を見ているようさ
まるで友人たちの浮気な愛人みたいに
触れそで触れない 肌
傷跡ひとつもない肌
桜の闇のシナトラ 誰だシナトラ
気が触れそうな 白い摩天楼
宝石を泥で汚しても汚れぬように
魂だけは僕らの部品じゃない 別の星さ
優雅な絶望 Night New York Night New York
桜吹雪にwow魅惑されて 上の空の人生