履きつぶす革靴と冷めた音
焦らない時計の針
小さく吹き抜ける夢
見送る背中に
また尖った言葉を置いてきてしまった...
がんばれの声 風よ運んで
空を仰いで零れないように
旅立ちのとき 離した手に
消えてく温もり握って
雪の花も散り際のその日を思うの
頬をさす向かい風 重いペダル
新しい鍵をかけて
一人きり始まってく朝
選んだ道さえ
なぜ素直に言えず飛び出したんだろう...
がんばれの声 風よ運んで
空を仰いでこぼれないように
旅立ちのとき 離した手に
消えてく温もり握って
雪の花も散りぎわのその日を思うの
俯いた夜は話を聞いて
代われるならと抱きよせて
何度私、困らせたんだろう
それでもどうしてもそばで守ってくれた
“ごめんね” じゃない 伝えたいのは
ぜんぶぜんぶもらった愛のこと
本当はずっと喜ばせたい
あなたのすべてで育ったこと
がんばれの声 あの風になる
空を仰いでこぼれないように
旅立ちのとき 離した手に
消えてく温もり握って
咲いた春と共にあなたへ贈る言葉