「もしもし」の後に名前を
呼んでほしくて黙ってた
声だけで繋がる夜は
わたしを強がりにする
さみしい なんて言ってあげない
わたしばっかりで悔しいから
好きだよ は会えたときだけに
大事にとっておくのよ
三日月の夜が
あなたの声で満たされていく
でもほんとは
どうしようもないくらい
あなたに会いたい
1 人で観る映画も
久しぶりの休みも
少し豪華な夜ごはんも
おろしたてのあの服も
新しく見つけたお店だって
ただの1 日
"あなた"という魔法がなければ
どうかこの夜に魔法をかけて
となりにいるだけ
それで世界は変わるの
さみしい 好きだよ 会いにきて
昨日見た夢の話も
初めて飲んだお酒も
おととい染めた髪の色も
思いつきのあの歌も
今日の朝見つけた景色だって
色付くのよ
"あなた"という魔法があれば
どうかこの夜に魔法をかけて
「おやすみ」の前に名前を
呼んでほしくて黙ってた
声だけで繋がる夜は
わたしを強がりにする