その目が綺麗と言った後、二人で頬を赤らめて
「そんな事ないから」と笑ってくれた
日々は重なってかさばる
どんな大事な一瞬すら簡単に埋もれそうになるくらいに
季節を超えても君がありふれないように
ありのまま過ごして幸せで居れる程
僕は君が思うような人じゃないから
いつも少し本音に優しさをかさましてる
あげたい、幸せを
咲いてみたは良いものの、日の目の当たらない場所で
段々と不貞腐れる花みたいに
シンプルだった幸せは高まるハードルを下る度
ささやかな不満へと散らばってく
物足りなさは君を徐々に狂わせて
「飾らずに居るよ」ってその言葉の裏の庭を掘り過ぎて
更に君は狂ってく
寄り添おうとし過ぎて信じる事を忘れていく
すれ違う、延々と
お互い無理をした箇所に惹かれ合って
それぞれの呪いの輪郭は濃くなる
この目は偽物だと僕に告げた君の
その瞳が赤く染まるから
変えたいものがある、その
しるしに見えて今でも
綺麗だと思う事も喉に沈めた
抱きしめ合うように追い詰め合っていた
僕らの声はもう通わない
段々君が離れて
思いは確かなままで