僕の心のなかの悪魔は 凛と呟いた
どうせすぐに消えて無くなってしまうと
心の隙間に溜まった 塵は青空を隠し
曇った眼で 君を見つめている
街道を歩き疲れて 座る場所もなく
黒いすすで汚れた道標 あと何マイル
嗚呼 夢の中 嗚呼 溺れてく
翼で飛んでいた頃の 記憶を失って
夢見がちな僕のスピードは 赤黒く固まって
誰かにすがることしか出来ませんでした
僕の心のなかの悪魔は 凛と呟いた
あいつのなかの悪魔は お前を食いつぶすと
君は僕の悪魔と戦い 手負い 泣いていた
どうか少しでも青空が 見えますように
街に溢れる人々の それぞれの行方を
追うように悪魔は 泣いていた
嗚呼 夢の中 嗚呼 溺れてく
翼で飛んでいた頃の 記憶を失って
僕は願いを込めて悪魔を 屋上で解き放つ
こんな顔してたんだと お互い見つめ合った
君はどこか遠くのほうまで 出掛けてしまったな
歩いて行こう 朝が来る前に