夏の憂鬱に抱かれ眠りを忘れた僕は
揺れる波打ちぎわに瞳うばわれほおづえをつく
君が微笑みかけるそよぐ風に吹かれて
そんな過ぎ去った日の幻を追いかけていた
僕を浮かびあげる太陽が余りにまぶしすぎて…
夏の憂鬱は君を見失った僕にふりつもる
誰も届かない空を泳ぐあの鳥のように
君は素足のままで残りわずかな夏に消えた
僕を浮かびあげる太陽も黄昏はじめている
夏の憂鬱…
あゝもう行かなくちゃ 秋が来るから
…そして眠りをなくした
…そしてあなたをなくした
あゝ何を信じて歩けばいいの?
僕にふりつもる夏の憂鬱