灰色の視界の中で
一人で歩くのは簡単じゃなかった
曖昧な輪郭をたどり
手繰り寄せた糸は繋がってなかった
「ねぇ、いつか朝日を見よう」
そう言って君は手を
そっと差し出した
もっとうまく歩けたなら
何か違っていたのか
もがくほどに絡まる
軋む世界に飲み込まれながら
大事な物ボロボロこぼしながら
それでも二人で願った
どこかで見たような日常でいい
傷つくだけの世界なら もう
いらない いらない いらない いらない
いらない
ねぇ、もしも出逢わなかったら
私は今もきっと一人だった
何にもない空っぽのまま
息をしているだけの毎日は嫌だった
どこかに置き忘れて
見失いかけたもの
君が教えてくれた
歪む道に足を取られそうでも
風に揺られグラグラ倒れそうでも
それでも二人で願った
すぐに消えそうな幻なんて
偽りだけの世界なら もう
いらない いらない いらない いらない
いらない
例えば汚れた景色も
醜い街の色も
歩いた分だけ増えていくけど
信じるものがあるから
涙はもう流さないよ
そして今 新しい日々を
歩く
軋む世界に飲み込まれながら
大事な物ボロボロこぼしながら
それでも二人で願った
どこかで見たような日常でいい
傷つくだけの世界なら もう
いらない いらない いらない いらない
いらない