弛(たゆ)みないはずだった道
雨だれに耳を寄せ
ひとりきりでは消えてしまいそうな
追憶に抱かれては
重ねたページ
色褪せないように
生きとしいける花に 願い込め描いた
徒然なるままに 君が残してった
ひとひらずつ集めて 大きな絵が
一面咲いた
逃げてゆく水平線の
坂道に揺れる心綺楼
手を振っている
昼下がりの夢
サヨナラの空がまた
曇らぬように
塗り重ねてた
生きとしいける花も 流す涙がある
実を付けるその日まで 根をはり誇るように
ひとひらずつ名付けて 旬に開く
花束を君へ
ぼやけた明日を もっと
縁取る陰影を
今に動き出しそうな
命を吹き込もう
生きとしいける花に 願い込め描いた
徒然なるままに 君が残してった
ひとひらずつ集めて 大きな絵が
一面咲いた