苦いものがかすかに残っているの
愛想笑いで日々の隙間に
押しやる
いつかは必ず失うものならば
もう私 恋なんて
いらなかったはずでしょう?
青い果実には
強烈な甘酸っぱさがある
どうかこれ以上酔わさないで
君をもっと知りたくない (だって)
胸の高鳴りがやまない (怖いよ)
ねぇ勝手に私の心に棲まないで
叫んだ 古びた夜の中
うまく眠れないまま
100の言い訳並べて
見ないフリして
乾いた時間にひとり
隠れてみるけど
手紙に描かれたにごりの
ない想いが
優しい雨のように
この胸湿らしてく
薄く張った氷上に
私だけ取り残された気分
足がすくんで動けないよ
君をもっと知りたくない (だって)
素直になんてなれない (痛いよ)
ねぇそんなに濡れた瞳で見ないで
心の中叫んだんだ 公園の陰で
だけどね 本当は私分かっているの
思い出の亡霊は
もう消えかけてるって
隣にいてほしいのは君なんだって
君をもっと知りたくない
胸の高鳴りはやまない
ねぇどんなにまぶたを
閉じても浮かぶの
その静かな声、幼い笑顔
君をもっと知りたくない (きっと)
なんて強がりはおしまい (ふたりで)
君の白い冷えた手
ぎゅっと奪いとった
古びた夜が今そっと
動きはじめたよ