「そんな風に 泣かないで ダーリン」
首筋でこもる声
長めの 睫毛には雫
萎れた 襟をつたう
許されることなら 今宵の
うたたね 夢の続き
余すところなく あなたと
眺められたら 素敵
言葉になれば すべてまぼろし
忌忌しき 恋の運命
寂びた視線も 褪せた台詞も
そう いらない だから
つないだ手を 離さないで
あなたの前に 星が降るから
恋のからくり 密めくあなたは
焦れ込む 夜更けを嫌う
ささいな傷も こころの闇も
あなたが笑えば 星になるから
昨日よりも 近づいたふたりに
明かりが 優しく灯る
ため息 うなだれる僕を
受け止めてくれたから
恐れることなく あなたを
忘れられたら 奇跡
夢で終われば すべて気まぐれ
あさましき 浮世の常
枯れた孤独も 慣れた痛みも
もう させない だから
つないだ手を 離しはしない
あなたの前に 僕がいるから
恋のからくり ほどいてあなたは
答えを そっとつぶやく
悲しい過去も 崩れそうな夢も
あなたが笑えば 星になるから
明日さえも 待てないふたりを
月夜が 優しく包む
つないだ手を 離さないで
あなたの前に 星が降るから
恋のからくり 密めくあなたは
焦れ込む 夜更けを嫌う
どんなときも そばにいてよ
ふたりの日々が 星になるように
今日もまたひとつ 生まれたきずなに
想いが 静かに 届く
想いが 静かに 届く