君と待ち合わせ
15分を切って
左腕の秒針 チクタクと
胸を急かすようで
ホームにベルが鳴る
君の待つ 渋谷行きへ
乗り込む 身体は
季節より 汗ばんで
揺れる街のlight 君と眺めたい
何の意味もない 景色さえも
もしも傍に 君がいてくれたら
すべて意味が宿るの
君に伝えたい それだけじゃない
ふたりわかりたい この想いを
頭の中 何度も書き直した言葉
いつもの笑みで 頷いてくれますように
君のことだから
きっと先に着いて
井の頭線の西口で
どんな顔してるんだろう
「会いたい」だけじゃない
君以外 見えなくて
何も手につかない
僕じゃないみたいなんだ
暮れた街のlight 君と灯したい
遠くない未来 その一つを
恋が愛に 変わる音が胸の奥から
鳴り響いて 到着のベルに重なって
寝癖のついた 髪をならして 早足で歩く
君にまだ 僕のダメなとこ 気付かれないように
改札の前 君の名前を呼んで
君は僕のlight 並び歩くnight
ふたり笑いたい それなのにさ
どうしてだろう 君のことを想うだけで 涙が出るんだ
君に伝えたい それだけじゃない
ふたりわかりたい この想いを
「愛してる」と 今夜ちゃんと届けたいんだよ
いつもの笑みで 頷いてくれますように