何かが終わった香りがした
果実が腐ったような
新しい家のような
身体に通ってた血が全て抜かれたみたいに
そこから見た景色は嘘っぽかった
目先の未来を嬉しく思ったり
昔の酷い記憶を美しいと感じたり
そんな風に僕たちは穏やかに騙されながら
課題をひとつふたつとこなしていくのさ
もう過ぎた話だから
君には話せないぜ
僕が知らない顔を見せたって
他人のように怖がらないで
楽しいことは明日話そうよ
それで幸せになれるから
僕は知らない君を愛せる気がするよ
死んだあの人が
風の歌を歌って
死にたいあの人の
こめかみをそっとなぞれば
口癖のような愛は
徐々に力を失って
肉体は次の季節へと
向かっていくだろう
名前を呼び合うだけで
擦り減らす儚い関係を
含み笑顔で手放す頃には
きっとみんな狂ってるから
寂しい時は何か話してよ
今は何も見えないけど
僕は知らない君を愛せる気がする
もう過ぎた話だから
君には話せないぜ
僕が知らない顔を見せたって
他人のように怖がらないで
楽しいことは明日話そうよ
それで幸せになれるから
僕は知らない君を愛せる気がするよ
フラフープみたいな人生だ
落ちすぎないよう頑張るだけ
同じ軌道の輪をなぞって
気持ちいいところでキープするだけ