腕に 爪の傷あとを
胸に 愛の傷あとを
過去は夢もひび割れて
暗い歌をうたう
なぜに 人はしあわせを
つなぐことが出来ないの
綱が 切れた舟のよう
遠く消えてしまう
流されて 流れ流れ
今はもう 逢えないけど
ただひとつ 胸の奥で
枯れない花がある
時は いつも悪戯を
人に 仕掛けてばかりで
夏の 夜が明けるよう
すぐに夢をさます
流されて 流れ流れ
哀しみも 忘れたけど
ただひとつ ふれただけで
泣きたい傷がある
流されて 流れ流れ
想い出も 見えないけど
ただひとつ まぶた閉じて
たずねる人がいる
流されて 流れ流れ
今はもう 逢えないけど
ただひとつ 胸の奥で
枯れない花がある