声をなくした歌
鈍色の残響
形なき叫びが
わたしの羽となる
過ぎし日々など
弔って 今
この刃(は)に誓う
ただ征くと
この願いが今
叶うのならば
風に乗って
空高く飛ぼう
重なる未来
明日を越えて
物語を
あなたと
数え切れぬほどの
軌跡 描く鋼(はがね)を
握る手は 覚えてるだろうか
旋律の残香
積もった灰を
幾度 払っても
清まることない
澱みを知って
鳴り止まぬ共鳴
潮騒すら
掻き消すことは
できないの
たとえば空が
色 失くしても
その重みが
追い風となろう
運命(さだめ)であれば
影さえ 纏おう
この翼が
散っても
往くの
春の風に
心ごと抱かれた
陽差しから
溢(あふ)れるように奏でた
渡り鳥は
山も谷も厭わない
この翼が
千切れたとしても
ただ
この願いが今
叶うのならば
巡り続く
営み守りたい
手繰り寄せてく
あなたの糸を
風がそよぐ
今 頬かすめる