やさしさと かいしょのなさが
裏と表に ついている
そんな男に 惚れたのだから
私がその分 がんばりますと
背(せな)をかがめて 微笑み返す
花は越後の 花は越後の 雪樁
夢にみた 乙女の頃の
玉の輿(たまのこし)には 遠いけど
まるで苦労を 楽しむように
寝顔を誰にも 見せないあなた
雪の谷間(たにま)に 紅さす母の
愛は越後の 愛は越後の 雪樁
つらくても がまんをすれば
きっと来ますよ 春の日が
命なげすて 育ててくれた
あなたの口癖(くちぐせ) あなたの涙
子供ごころに 香りを残す
花は越後の 花は越後の 雪樁