夏の焼けた石を耳に当てる
水の落ちる音を待つ
塞がれたあの日の記憶が
音を立てて戻ってくる
不意に巻き込まれて
動きとれないでいたけど もうすぐだ
ひとつひとつ 掴んでみる 確かめてみる
そんなことが出来ないくらい 弱っていた
荷物のような俺を毛布が包む
一度は冷えかかった身体さ
空のように開いた傷の上を
白鳥が次へ向かうのを見た
薄められた胸を
浅い呼吸でつないだけど もうすぐだ
走れ走れ 時は短い 希望の淵を
ここは夢の ここは何処か 夜明けを抜けて
ここを越えれば もうすぐだ
音を立てて戻って来る 音を立てて戻って来る
包帯を当てるような気持ちや
強い愛で武装しただけの恋じゃ遠くへ行けない
もうすぐだ もうすぐだ もうすぐだ
走れ走れ 時は短い 希望の淵を
ここは夢の ここは何処か 夜明けを抜けて
走れ走れ 時は短い 希望の淵を
ここは夢の ここは何処か 夜明を抜けて