夕暮れの海からまた
聴こえる歌
美しい声 たどり
目と目が合った
恋をした でも私は
人魚だから
水の中から ひとり
焦がれるだけ
ねえ ナルキス ねえ あなたも
きっと ずっと 同じ 気持ち 胸に 仕舞って
ねえ ナルキス ねえ 聴かせて
そっと 愛の 歌を 私 だけに 歌って
「地上は 愛のない 音だけが 溢れてる」
「それなら 音のない 世界へ さあ 行きましょう…!」
ねえ ナルキス もう 戻れない
ずっと 愛の 歌を 私 だけに 歌って
ねえ ナルキス もう 離さない
ずっと 愛の 歌を 海の 底で 歌って
夕暮れを背にカモメが
空を翔る
波の音だけ 響く
しずかな海