さらさらと 枯れさわぐ 川原ゆく 光と影
今はなき故郷と 同じ匂いの風わたる
目を閉じればすぐ会える 巡り来る春に
散りてなお 咲いている 君の面影 胸に
またひとり 歩き出す 金いろに頬を染めて
過ぎし日の約束は 叶うことなくほどけて
今もまだ揺れている 心の水面さざめかせ
手を伸ばせばふれられる 時の後ろ髪
いつの日か 帰らむと 想い描く景色は
現し世にもう無いのに 誰も消し去れはしない
いつか来た道を たどり橋渡れば
何事もない賑わいに紛れ 忘れゆく
散りてなお 咲いている 君の面影 胸に
またひとり 歩き出す 金いろに頬を染めて
いつの日か 帰らむと 想い描く景色は
現し世にもう無いのに 誰も消し去れはしない