あの日と同じ 澄み渡る青空
嗚呼 丘の上 この場所に
さよならが巡る
希望乗せた飛行機雲 白く高く上(のぼ)って行く
さくら さくら さくら、咲き誇れ
僕らの時間
遠ざかるあの学び舎
苦い記憶も 喜びもそう
あの教室にあった
別れの時間
僕たちの青い春は
未完成でも まぶしい日々を
卒業証書に
瞳閉じれば 幾つも鮮やかに
嗚呼 よみがえる 大切な痛みや優しさ
夢を描いた机を 何千回も思うだろう
さくら さくら さくら、咲き誇れ
僕らの時間
修了(しゅうりょう)のチャイム響く
黒板と胸に 綴るメッセージ
「きっとまた会えるはず」と
別れの時間
僕たちに今あふれる
まぶしい光と 切なさをそっと
卒業証書に
僕らは進む
それぞれの道を選び
抱いた夢を 灯火(あかり)にして
今ひとり歩き出す
本当はもっと
伝えたいことがあるよ
たぶん永遠 終わらぬ手紙
卒業証書に