何を言おうとしたんだっけ
喉に眠っていた言葉
どこか恥ずかしくて 笑顔で繕った
愛の全てを綴ったって
今日の想いをなぞったって
どこか頼りなくて 心は彷徨った
要らない言葉 思い出して
傷に傷を重ねないで
気付けないままならいいのにね
それじゃまた後で 迎えに行くから
どうか あなたの幸せを謳歌して
何度も顔を合わせていく度
別れの形も曖昧に育つのだろう
今夜、素直になって話がしたいな
宙に泳いだ黒い髪が 朝を恐れぬその心が
深く仄暗い場所へ 迷い込みませんように
涙の跡を辿ったって
何か出来る筈もなくて
等しく背負えたらいいのにね
熱病によく似た 美しい眩暈は
どんな光も悪戯に奪っていく
何度も声を交わしていく度
移ろう心を思い知ってしまうのだろう
下らない空言だって笑ってほしいな
まるで恋のように胸の空白も愛しくなる
笑って嘆いて日々は過ぎて 背丈も変わって
いつかさよならを告げる日が来ると分かっている
その日が来るのが怖いんだ
これじゃあ いつまでも
この手を離せない そんな淋しい顔をしないで
それじゃまた後で 迎えに行くから
どうか あなたの幸せを謳歌して
何度も顔を合わせていく度
別れの形も曖昧に育つのだろう
今夜、素直になって話がしたいな
どんな小さな哀楽だって分け合っていこうね