最後のデートくらいはどんなに
多忙だって遅れず來てよ
あとその指輪もせめて外してから來てよね
頭の中で浴びせた本音は
キスひとつで溶ける脆さで
あなた好み清楚可憐を纏って 纏って
おとぎ話でも出てこないよ
そんな健気な女
私 幻に戀して
だからあなたは最後まで
夢でも見てればいい
私のものにならないのに
どうしてまたお気に入りの服で
あなたを出迎えているの?
バカみたいでも何も出來なくても
愛する人との幸せな結末を待っていたの
全てを知った上で受け入れて
納得してここにいると
そう思っているんでしょ
でも違うの
我慢しているだけ
おとぎ話でも出てこないよ
そんな健気な女
私 あなたの何なのと
もっと早く聞いておけば
こんな夜は來なかった
あなたのものでもないのに
どうして今でも平気な顔で
私を抱きしめているの?
バカみたいじゃない
なんにもないじゃない
あなたはとても優しい人
それがいけなかったのね
最後の言葉くらい少しは
男らしくすればいいのに
いなくなったところで次の私を
探すんでしょう