気が点いたら廃墟にひとり
風や命の気配もしない
奪い合いの螺旋の中
幸福感って虚構さ
星座みたいな神話さ
だからって止まれない
まだ光は消えていない
巨大な欲望が迫ってこようと
今こそ挑む時
正義は既に蜃気楼
この手にひとつだけ残った
それが希望
この世界はやがてすべて
1と0の羅列になる
心だけは渡したくない
情熱なんて通じない
合理的にって剥がされる
だからって諦めない
まだ答えは分からない
屍の上に立つ明日は無い
今こそ動く時
無機質だった景色に
感情という潤いの種を
悲しいとか
寂しいとか
況してや
嬉しい気持ちを
分かち合おう
廻り廻って救いは訪れる
生きたっていう記しを
ずっと先の未来へと
時代に流れない輝きを
今こそ目指す時
現実にがんじがらめでも
不可能の渕の小さな芽を育てよう
恋しいとか
切ないとか
決して
忘れないでいて
温もりを