君はまた僕のこと困らせる 遥か彼方の円の欠けたとこ
「上下左右のどこ欠けてますか?」 僕に分かるはずもない
悪戯な眼差しで君が言う 下に行けば行くほど小さくなる
「それじゃあこちらはどこが欠けてますか?」僕に見えるはずもない
眼鏡をおもむろにはずさせてきて‘漆黒のスプーン'をあてさせて
辱めようとでもしているの?
何を図ろうと 何を試そうと してるのかわからない
あれは右だ!いや左だ! 君に嘘はつけないんだ
斜め上だ!いやあれは平仮名かも?
もう少し近くで 話そう恋の視力で
そのカルテに何を書いているの? 誰にだっておんなじ態度なの?
二人の縁は欠けたまんまなの? 君には見えているの?
「反対の目も測りましょう」なんて
‘漆黒のスプーン'を持ち替えて
君は純白に身をつつんで
見えない何かを見せようとする あぁ恋は盲目…
あれは上だ!いや下かな! 君の前じゃ されるがまま
ただの点だ!いやあれはカタカナだ 数字で言わないで
愛の視力は2.0
あれは右だ!いや左だ! 君に嘘はつけないんだ
斜め上だ!いやあれは平仮名かも
もう少し近くで 話そう恋の視力で
最後に君は微笑んで 「今の眼鏡で大丈夫です」