キラワレモノノウタ
愛し方を忘れた詩
景色が変わるまえに
あたりを見渡せば
してきたことだらけ
キラワレモノノウタ
ねじれた音の下
ざらざらこねくる夜にきた
ほらほら確かめろよ
ただただ確かめろよ
汚らわしい汚れたその美しいこびりついた本能
極めつけ夜の沼
ずぶずぶからみつく
真実の朝はこない
キラワレモノノアイ
キラワレモノノウタ
奴が来た
ほらほら奴が来た
モノや自由を手に入れた瞬間にいかんなくその欠点を発揮する
ずるがしこいこやつは度を超えてその欠点をさらけだし
気の弱ってるときはその事の重大さに気づかないふりをしている
おおよそ神様はお気に召さなかった
結局奴は我がまま勝手し放題というリアル
人間のくずというリアル
人生は節度と注意の連続だ
そんなことは重々承知だ
奴の始終から異臭が漂いはじめたというべきか
いや、正直に言おう
その奴とは俺のことだ
うそであることが
別のうそで覆いかぶさるなら
うそのままでいい
バレた!バレた!バレた!
事実、オレは欠点と嫉妬から成り立っている
これからどこに向かっているのか全くわからないが
全てが微妙にズレているのだ
キラワレモノノウタ