暗がりの中 空に上がった刹那の光に
急かされ 足を絶望の道へ 踏み出した
忘れたくない声を胸に仕舞い込んだ
ペンダント 揺れていた
ああ騒がしいパレードいつかのお別れの
嘆き愁いを消し去る歌を唄い狂う
滾る鼓動 嘘なんて一つもないくせに
探していたんだ 逃げ道
身体中血が巡り巡って 厭に熱いのは
心臓と呼吸が鼓膜に響いて煩いのは
ハッピーエンドに向かった 僕らの足を取った
閉ざした幕への抵抗だ
弾けて飛んだ 嗚呼 飛んだ
あの日の願い ずっと
掴みかけて晦ました 稲妻 薄れていった
あなたに会いたいから生きたい
名も知らぬ 狼煙が
今 空に光るよ
例えばそれは鎌を掛けた悪魔の手
頭に浮かぶ その腕何度も振り払う
ずらかりゃいいさ 言い訳なんて出てこなくても
生きていれば それでいいから
いつから湧き出る本能に逆らえない体に
不安のナイフを突き刺して 痛みを隠しているの
針の穴くらいの見込み その手で手繰り寄せ
離すな 逃すな 約束な
初めて知った 感情は
胸の奥、疼いて
答え求めて叫んでも 枯れた喉が残るだけ
そのままでいい 負け犬でいい
ただ正直でいようぜ
揺れる 愛を携えて
案山子の僕らの未来を願う
あなたが帰りを待つのであれば
光になって この身が朽ちても
心はそこへと戻る
弾けて飛んだ 嗚呼 飛んだ
あの日の願い きっと
明日に託した 希望を掴む 羽を伸ばした
こんなに臆病でも無様でも
守れる者でありたい
信じてくれなくていい
失せてくれよ 今全部
燃やし尽くした幻想
向かう先に残酷な結末があるとしても
あなたに会いたい ただ会いたい
名も馳せぬ 狼煙が
今 空に光るよ