惚れた男(あんた)の ためなら死ねる
すがりつくよな その眸(め)に負けた
俺でいいのか いいのか俺で
苦労承知と さしだす蛇(じゃ)の目(め)傘
まぶしすぎるぜ おまえの咲顔(えがお)
二人ぽっちの 門出の酒が
染めたうなじの 細さに泣ける
俺でいいのか いいのか俺で
星も見えない 旅路の夜更け
いとしすぎるぜ おまえの寢顔(ねがお)
ふいとこの背に むしゃぶりついて
次の世までも ついてくという
俺でいいのか いいのか俺で
春は名のみの 身を切る寒風(かぜ)に
まぶしすぎるぜ おまえの咲顔(えがお)