せめて一度くらい
振り向いて欲しかった
せめて風のように
ただそばにいたかった
一途な想いに鍵をかけ
閉じ迂めた心は
今もまだ甘く香る
あなたを あなただけを
いつでも見ていました
笑かないつぼみのように
報われない戀でした
他の人のための
笑顏だと氣づいた日
遠く響く聲が
胸の奧を締めつける
あきらめられたら樂になる
搖れ動く心に
くりかえし言い聞かせて
あなたを あなただけを
思って啼き續けた
飛べない小鳥のように
行き場のない戀でした
櫻舞い散る空は黃昏
切なさも痛みさえも抱えたまま
あなたを あなただけを
いつでも見ていました
笑かないつぼみのように
報われない 行き場のない戀でした