夕日に染まる放課後に
まだ残っている生徒たち
どんな理由があるのだろう
僕はただ君がいたからだ
机の上 カバンがある
君はどこで何してるの?
音楽室に片想い
君がピアノを弾いていた
ドアを開けずにその廊下で
ときめきながら
ずっと聴いてた
この時間だけは
絶対に僕のものだ
誰かを好きになることは
そばにいたいって思うこと
廊下を走る下級生は
誰を探しているのだろう
リノリウムの床で靴が
キュキュッ キュキュッて鳴いているよ
急に切なくなって来た
君が弾くのを止めたから
何か言葉を掛けたいけど
そのきっかけが
わからないんだ
気づかれないように
教室に戻ろうかな
音楽室に片想い
君がピアノを弾いていた
ドアを開けずにその廊下で
ときめきながら
ずっと聴いてた
この時間だけは
絶対に僕のものだ