散らばっちまったアイデンティティーが
気づかぬうちに 形になった
光を纏った水しぶきが
時間をかけて落ちるのを見た
何気ない日々の夜に
ひょんなことから迷いこんだ
見慣れたものは 何一つ無いな
「どうやって僕の居場所に気づかせよう」
手を挙げて 叫んでいるのを
誰かがきっと見ているから
怖がらないで 貴方は貴方の
生命だけを輝かせて
奪われちまったバイタリティーが
気づかぬうちに 形になった
汚れを纏った言霊が
時間をかけて澄んでいくのを見た
この“時”に抱く感情を
言葉にするには勿体無いな
失わぬように 傷付かぬように
盾と剣を握りしめた
僕の世界と
手を挙げて 銃声が響いた
誰かがきっと泣いているから。
怖がらないで
掲げた誓いを果たす為に戦ってくれ
手を挙げて 叫んでいるのも
誰かがきっと見ているから
怖がらないで 貴方は貴方の
生命だけを
いつまで 悲しんでいるの?
ここでちゃんと見ているから
もう泣かないで 霧が晴れたら
虹の元へ歩いてみよう
雨が上がった
空が見えたら
傷が癒えたら
歩いてみよう