"「朝までだって騒いでいようね」と言った
それが嘘だと言われてすぐに分かった
ノリで吐かれた言葉がナイフみたいだ
平気なフリしてグラスをぶつけ合った
どうせ帰るんだろ? 今夜の花火がどれだけ綺麗だって
帰るんだろ? 彼の待つ部屋に
いっそ君をどこかに連れ去って
もう誰も知らぬ街で暮らして
帰りたいと泣き叫ぶ君を優しく縛りつける
嘘でもいいから好きだよと言って
もう一度だけでいいキスをして
しきりに見つめる掌サイズの窓を叩き割らせてくれ
君じゃない人を愛したいと思った
何度か会えば君がうつるかと思った
同じ条件で君に会いたかった
いっそ君に傷をつけてやりたかった
なんで好きなんだろう?突き放したいのなら出来るはずなのに
しないんだろ?君はもういない
多分今頃彼と抱き合って
僕との時間は仕事と偽って
会いたかったと猫撫で声で耳元にキスをする
たとえば幸せがそこにはあって
僕と君とのそれは間違いで
破滅に向かうだけならそれも悪くない叩き割らせてくれ
どうせ帰るんだろ? 今夜の花火がどれだけ綺麗だって
帰るんだろ? 彼の待つ部屋に
いっそ君をどこかに連れ去って
もう誰も知らぬ街で暮らして
帰りたいと泣き叫ぶ君を優しく縛りつける
嘘でもいいから好きだよと言って
もう一度だけでいいキスをして
しきりに見つめる掌サイズの窓を叩き割らせてくれ"