季節はずれの雨に戸惑う
肩抱き寄せ合い交わる白い吐息
打ち寄せては消える感情に
都合の良いように蓋をしては
遠くに感じた
多分もうすぐこの雨も止んで
あてのない僕らは彷徨った
泥水のように
触れた肌に
琥珀色の陽が差し込む
名前のない
時間が朝靄に溶けたら
前に君がさ話してた未来と
いつかの記憶が曖昧に交差する
瞳の奥に隠した動揺も
正体のない期待や不安も
愛しく思えた
いつの間にか雨音は止んで
シャツに付いた湿った香りが
誘い出したトラブル
胸焦がした
幻想と夢の狭間で
行き場のない
孤独を分かち合えたなら
期待もせず
記憶も時間も風化した
剥がれ落ちた
傷だらけのその心も
全部…