ただ月日が流れて
しまっただけなのにね、と
また自分を慰めていた
これが最後の恋と
思ったこともあるけど
いつも最後は後ろ姿ね
鏡に映ったのはまぎれもない自分で
くたびれた笑顔に嫌気が差した
隠しごとがあるたび、化粧は濃くなってく
女心なんてね、綺麗なものじゃないから
強い女の末路、そんなのわかってる
だけど強くなくちゃね、生きてはいけないから
涙を流したって
許されてたあの頃
今は惨めに映るだけね
花は美しいから飾られるものなのよ
少女のふりをしても
手の甲が物語って
隠したいとこしか見えない
いつから演じないと笑えなくなったの
「若い頃は…」なんてね、死んでも言わないから
明かりを消す理由は、昔とは違うの
熱い吐息の下で、安心だけしていたい
この爪の先まで着飾ってても
15も違う女の方がいいんだってさ
本当にサイテーな話
でも、強がっちゃって責められなかった
隠しごとがあるたび、化粧は濃くなってく
女心なんてね、綺麗なものじゃないから
そうしてまた一人で朝を迎えても
何も感じないほど、強くなんかないのに