見下ろした路地は
帰る人の群れ
ひとつずつそっと 静けさともしてゆく
誰かがあなたに
あなたもあなたに
名前つけようとするたび無口になる
空に溶けそうな月
低く過ぎる飛行機
あなたは 薄明の屋上で
見渡して 探してる
わたしの肩が その場所に
なれたならばいいのに
のぞまれるままに
誰かのふりして 生きていくことは
ときどき孤独になる
引き裂かないで
心と体を
ちぐはぐなすべてを 両手で抱きしめたい
close to you
close to you
ふたりは 薄明の屋上で
疲れ果て ふざけ出す
あなたが あなたになったら
またその笑顔を見せて