生まれながらの才能のことを神様からのギフトと人は
呼ぶらしいけれど僕のはちっちゃい箱だな
リボンもなくて色だって地味で みすぼらしいその箱が
なんか恥ずかしく後ろ手に隠していた
最初に空を飛んだ鳥は翼を広げた格好で
どのぐらい助走をつけて地面を蹴ったんだろう
自問自答きっとそこには答えがないことを
意外と前に気づいてたかも 悩んでる自分に酔っていた
明日にかかる橋はもろくも崩れそうで
今行かなくちゃ 駆け抜けなくちゃ
心さえ軽やかに行けたら
どこかで僕を悪く言う声 耳を塞いでやり過ごしてた
それでも聞こえる なんだ自分の声じゃないか
夢に重さはないんだけれど言い訳ばかりなすりつけて
やっかいなものを背負っている気になっている
鳴り止まぬ歓声を浴びる人は遠い世界さ どうせ
どうせ自分なんかって思う その度にギフトが
少しは自分にも期待してみたらどう?って
意外にうまく跳びだせるかも 想像よりもやれるかも
信じてみることが甘いかどうかなんてさ
自分の舌で舐めてみなけりゃ
がっつり噛みつかなきゃ分かんない
月夜に浮かぶ街のシルエット
真っ黒な壁のようにそびえ
呑み込まれないうちにそっと人知れず 抜け出してみせる
威風堂々ぎゅっと胸にギフトを抱いたままで
箱の中身が飛び出す時を 今や遅しと待っている
明日にかかる橋はもろくも崩れそう
今行かなくちゃ 駆け抜けなくちゃ
心さえ軽やかに行けたら