さよなら おやすみ いつかまたね
手を振った夕暮れ
どこへ帰るかもわからないまま
ただ 歩いた
冷たい雨から逃げるように
駆け込んだ木陰で
刹那の息をつき 下弦の月
闇に落ちる
笑った顔はすぐに 思い出せるはずなのに
少しずつ滲んでく 零れ落ちた涙
眠れない夜 見上げた空
揺れる夜光は 身を焦がす
瞳閉じれば 記憶の海
深く沈み 手を伸ばす
幾千年も変わらず 君を待つ
冷たい夜風に吹かれるまま
騒ぎたつ葉音に
重ねる言葉もわからないまま
またふるえた
紡いだ花はすぐに 枯れてしまうだけなのに
とめどなく望んでる 壊れだした 何か
眠れないまま かかえた膝
香る闇間に 目を凝らす
後に戻れば 孤独の森
深く潜み 声を断つ
不変の冬の中でも 春を待つ
笑った顔はすぐに 思い出せるはずなのに
少しずつ滲んでく 零れ落ちた涙
眠れない夜 見上げた空
ちりばめられた星屑を
指でつないで 十字の鳥
翼求め 手を伸ばす
幾千年も変わらず 君を待つ