舞や深紅の宴
泡沫に抱かれて
十四の時にすぐに
迷子のまま
覚えのない言葉と
偽りの首飾りすら
壁の絵のだれかの
悲しみを語りだす
奪われること恐れて
与えられること忘れて
終わりを告げてく美しい日々
十月の雨に打たれて
目を閉じたその時に
何を手に入れるのだろう
教えてよ、Marie
マイヤーリンクの森で
あの風に吹かれて
十二の歌紡いで
夢見ていた
縋るように抱き合う
平然と狼狽ですら
壁の絵のいつかの
輝きを語りだす
麗しき点で結ばれ
この地上で引き裂かれて
光を消してく愛し日々
飾られた椅子に腰かけ
振り払うその腕に
何を手に入れるのだろう
教えてよ、Marie
繋ぐために捨ててきた
境界を超えて
脱ぎ捨て去った白いドレスは
今も泣いてるの
奪われること恐れて
与えられること忘れて
終わりを告げてく美しい日々
十月の雨に打たれて
目を閉じたその時に
何を手に入れるのだろう
教えてよ、Marie