読みかけの本のページを
急かすように風がめくってく
結末を知ることだけが
すべてなら つまらないのに
木漏れ日を揺らす 小枝の先で
咲いている花が 私の現在(いま)のようで
あなたをただ愛している
想うほどに 強くなれる
選んできた無数の分かれ道を
あなたに出会うために 歩いてきた
美しい心でいたい
願うほど迷いは増えて
不器用な最後の恋は
はじめての 感情ばかり
確かなものなど 何もない未来
信じているのは その瞳(め)に宿る光
あなたをただ愛している
どんな明日が 待っていても
目の前の無数の分かれ道を
私は愛を胸に 歩いていく
もしあなたに 会えなければ
愛の意味も 知らなかった
涙さえも 誇りへと変えながら
私は歩いて来た
あなたをただ愛している
想うほどに強くなれる
目の前の無数の分かれ道を
私は愛を胸に歩いていく
私は歩いていく